express
こんにちは、damade.主宰の川島圭史と申します。
仮説の「/01」のサウンドプロデュースをさせてもらいました。
発売にあたり、メンバーたちとは違う目線で製作後記ができればと思っています。
よろしくお願いいたします。
このプロジェクトの最初は、
Facebook上で「damade.で出して…」と、玉木に言われたことからだった。
ある程度は大変だろうなっていうのは承知の上で、「いいよ」とだけ返した。
玉木とは2003年頃?に「memo」というバンドで一緒に活動していたことがある。
今もdamade.で活動を共にする太田くんと作ったバンドに、入ってもらったという形だった。
エレクトロニカ猛威の中、試行錯誤を繰り返し活動をしていた。
そんな時、玉木のギターは頼もしかった。
電子音でゲップが出そうなところに、ギターで隙間を作ってくれた。
諸事情により活動が軌道に乗らなくなり、自分自身も落ち込んでいたところであった…
そんな時、東京での活動に見切り?をつけ、玉木は静岡へ帰ることに…。
時間は経って『仮説』
昨年(2017)末にスタジオ録音された、全曲分のデータが送られてきた。
まず、「express」が最初に取り組んだ曲。
これは当初、1と2に分かれていて、それを合体させた。
オープニングと本編、聴き比べればミックスが違うのがお分かりいただけるだろう。
トラック的には、11+1=12トラック
Kick-2トラック
Snare-2トラック
Tom-2トラック
Hi-Hat-1トラック
Cymbal-2トラック
Guitar-2トラック
そして、ポストプロダクションで
Synth-1トラック
最初だから言っておくと、自分は所謂バンドの音処理に関する知識はほぼ「0」である。
おかしな電子音を作っている事が本筋なので、「ミックスもポストプロダクションも俺がやる!」
なんて言っておきながら、内心は「どうしようか?」というのが本音だった。
最初に取り組んだこの曲で、すんなり世界に入れたので、割とあとは楽だった。
「express」は最初から作品の1曲目が見えていたので、勢いを付けたかった。
バンドだという事も棚上げして、いつもの卓をいじるように作っていった…
テクニック的には「?」だが、熱量みたいなものは意識した。
異常な数のコンプレッサーとリミッター(笑)
あとは「仮説」の編成に救われたと思っています。